ウォーキング

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ウォーキング

   

ウォーキングするなら


 朝の出勤時、車で走っているとよく目にするのがウォーキング姿。さすがにその時間帯に見かけるのは老人夫婦であったり、家族を送り出した後の奥様であったりですが、夕方になると若い人たちが目に付きます。健康ブームになって大分経ちますが、ウォーキングは成人病予防としても簡単にできる効果的な運動と考えられているようです。

 確かに自分の生活を振り返ってみても年齢を経るにつれて歩くことが極端に減ってきているような気がします。ですから、たまに長時間歩いたりすると実に心地よい感覚にとらわれます。

 歩くことは身体に酸素を取り入れることです。酸素が体内に多く入るということは血液の循環がよくなり、身体組織の活動が促進され体調をより良い方向へ導いてくれるのです。

 しかし、頭では分っているけどなかなか腰の上がらないのもウォーキング。一日ほんの20分間、と言われてもその20分間が惜しい気がするのです。慣れないうちはね。

 でも、そこをグッとこらえて一週間続けてみましょう。もう当たり前になりますよ。そうなったらしめたもの、快適な毎日があなたを迎えてくれます。

 一人で取り組むのが難しかったら、お相手を探しましょう。目下のところ僕のお相手はペットの犬です。10歳になるシェルティーで、散歩のついでにウォーキングです。歩く行為自体も確かに癒し効果はありますが、僕の場合はペットと語り合う、あ、いや一方的に僕が話すだけですがね。愚痴を言ったり不満を言ったり何を言ってもじっと目を見つめて聞いて(?)くれます。

 実はこれがとてもよい癒し効果となっているのです。ウォーキングはあくまでもその準備としての効果かもしれませんが、大事な条件ではあります。

 プールに行けば水中ウォーキングをしている人たちに会うことができます。どうもやっている人たちの体型を見れば失礼ですがダイエット中心のウォーキングのような気もしますが、それでも癒し効果はあるのだと思います。終わった後の表情がいいですものね。

 癒しの部分から少し外れるかもしれませんが、歩くという当たり前の行動がどうも子供たちの間からもうまくできないという話が聞こえてきます。幼少時の運動不足が影響しているに違いないと僕は予想しているのですが、外で走ったり跳ねたり上がったり降りたりなどといろんな身体の部位を使った動きをあまりしてこなかったのじゃないかと考えています。

 アメリカの刑務所に収容されている犯罪者の大きな特徴として、当たり前にきれいな歩き方のできない人が多いという話を聞いたことがあります。上手に歩けないということがやがて生きる力にも影響し犯罪に手を染めるようになるということでしょうか。

 ま、一概には言えないのかも知れませんが、歩くことが重要なことであるという点では賛同してもらえるのではないかと思います。

 その、歩くことがやはり動物としての人間にとっても生きるためにはどうしても必要なことだと思うのです。ですから、この豊かな時代の中では相当意識して歩かなければならないのだと思うのです。それがまた癒しにもつながるのです。
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