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写真は感性

 【写真を観る】

 写真というものは正確な情報の一つであると同時に、全くデタラメなことを人に信じ込ませる情報の一つでもあるといえます。
そこに写っているものは紛れもなく実際の場面なのだろうけど、写す場合にいくらでも作為が入り込む隙間があるのも事実だからです。それでも人は写真を観ることで一喜一憂し心を癒されもするのです。その力は偉大です。

 しかし、どんな写真でも必ずそういう力を秘めているかといえば、それはNOです。観る側の感性にもよるのです。プロがどんなに心をこめて素晴らしい1枚を撮ったとしても、それが見る側の感性に一致しなければただの写真にすぎないのです。写真を観るときは実は観る側の感性が試されているともいえるかもしれません。

 つまり、写真を観て「美しいなあ」とか「きれいだなあ」とか「爽やかな気分になる」だとか感じ取れる人は、感性が豊かでその分人間として幸せなんだと思うのです。そして、そういう感性を刺激できる写真を撮れる人こそプロの写真家だともいえると思うのです。いかがでしょうか?
 

 そんな複雑なことを考えなくても私たちは素直に写真を観て癒されることができます。自分の体内には、こういう場面だとうっとりするというものがあるような気がします。それは、たとえば青い空と白い雲と遠くの山と近くの川、あるいは海が絶妙なバランスで配置されているときです。また、子犬や、猫や、リスやウサギなどの小動物の写真も、その愛らしい姿で見つめられるとたとえ写真だと分っていてもつい微笑み返しをしてしまいます。

 好きな歌手や映画スターなどの写真も壁に大きく貼り付けておくだけで十分癒しの対象になります。不思議なことに、私たちは何の意識もなく自然に気に入った写真を壁に貼り付けたり写真立てにはさんだりしているのです。本物の景色や姿を見ることはできなくても写真という簡単な代用品でそれなりの癒しを手に入れることができるのですから、その効果たるや推して知るべしです。

 【写真を撮る】

 観ることはもちろん心の痛みを和らげてくれますが、もう少しアクティブに行動することでより一層心は癒されます。それは、自らカメラを手にして撮ることです。今は、デジタルカメラや使い捨てカメラなど、安くて簡単に写真を撮れるものがあります。携帯で撮るのも常識化していますしね。
 
 ただ、撮る以上はそれを観てくれた人にも喜んでもらえるようなものを撮りたいですよね。そこまで想像しながら工夫して撮る行為がきっと知らずのうちに心を癒してくれるはずです。そしてその写真が誰かに褒められたりしたら、こりゃあもう最高の気分になりますね。

 ちなみに僕が撮った写真を何枚か紹介しましょう。いずれも自己満足の域を出ていませんが、自分が気に入ってるのが一番ですよね。

 @これは日本海に沈む夕日です。今、自分のパソコンの壁紙に使っています。
 A我家のペット。シェトランドシープドック10歳です。
 B日本海に浮かぶ三日月と宵の明星金星です。
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