山岳ウォッチング

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山岳ウォッチング

   

山岳ウォッチングの魅力

 
 人はなぜ山に登るのか。そこに山があるから。という有名な問答がありますが、これを理解するためにはたぶん実際に山に登るしかないのではないでしょうか。山に登らないものが山岳について語ることは、とても困難なことなのです。

 もともと山岳にはそれほど興味がなかった僕でしたが、学生時代に先輩の親父さんが山好きで、夏休みを利用して日本アルプスを縦断しようと誘ってくれたのが目覚めの始まりでした。もう30年も昔の話になります。

 確か長野の信濃大町を出発して、蓮華岳に登り、そこから稜線伝いに烏帽子岳、野口五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳、そして日本で3番目の標高を誇る槍ヶ岳の頂上を踏破したのです。
 

 それまでは地元の1,600mほどの山に登ったことがあるくらいでしたから、このときの感動は今もって忘れません。山の中で3日も野宿するということも貴重な体験でしたし、槍ヶ岳の山荘に泊まれず崖の突端の場所をどうにか手に入れてそこにテントを張ったのはいいものの、夜中に雨と風に襲われ急遽テントをたたみ山荘に避難したときは、よくあの崖から振り落とされなかったものだと我が身の強運に感謝したものでした。

 そしてその後の槍ヶ岳山頂征服は、圧巻でした。頂上にはご来光を拝もうとたくさんの登山者たちもいましたが、雲海の果てから立ち上る朝日を見て、みな一様に厳粛な思いに包まれるのでした。

 地上でのあのせこせこした毎日がなんと小さきことかと。人間というものはなんとちっぽけな存在なんだと。あの時そこにいた人たちはきっとみな同じような感慨に浸っていたに違いありません。そして、それこそが山に登る大きな理由の一つなんだと自覚していたのだと思うのです。

 山岳は、それほどに見る者を深い思考に誘います。そして誰しもが地上に帰るとき晴れ晴れとした気分で、もう一度頑張ってみようかと思うのです。

 平地から遠くの山を眺めて美しいと感じることはいいことです。しかし、もしプラスアルファを望むなら、是非登ってみましょう。近場の低い山でも構いません。どんな山でも頂上は在るのですから。まずは一つ山頂を極めましょう。


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