香り

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香り

   

香りが誘う癒しの世界


   【香りのパワー】

 驚きました。香りの持つパワーに。調べれば調べるほど次から次と香りの不思議な力を見せ付けられ圧倒されます。
 そもそも、香りというものは誰も意識していないうちから勝手に私たちの体内に入り込んできます。そしてその時香りは様々な情報も同時に持ち込んでいるのです。

 みなさんもきっと経験があるでしょう。生ぬるい風に乗って火薬の匂いがすると、むかし裏庭で楽しんだ線香花火のにおいを。そしてその時花火の光に照らし出された両親や兄弟の楽しげな笑顔を。突如思い出すことが・・・。

 香りはそれを嗅いだだけで自分が今何処にいるのかを言い当てることができます。炎熱の大気で感じるのはアフリカの砂漠。豊かな土の香りと甘酸っぱい葡萄の香りは南仏。緑の成熟した香りは木々に囲まれたカナダの大地。

 おそらく、初めて嗅いだとしてもそういう場所をイメージさせてくれるでしょう。あるいは自分の後ろに誰がいるのかも分ったりします。化粧あるいは体臭?そして、過去の切ない思い出さえも目の前に蘇えらせることができるのです。

 香りはまた季節をも知らせてくれます。目が見えなくても、木々の芽吹く香りがすれば春だと分るだろうし、潮の香りや太陽に熱く焼かれた砂や土の香りを嗅げば夏だとすぐ分るでしょう。涼風に乗って届けられる枯葉の香りは秋を思わせます。冷たい雪の単調な香りはきっと冬だと気づかせてくれます。

 更に、どこか新鮮な朝靄の香りはやや湿った状態で鼻腔をくすぐり朝が来たことを知らせてくれます。どんよりと重たく様々な香りが混じっていれば夕方だと意識されるでしょう。ことほど左様に香りの力は控えめながらも優れているのです。 

  【アロマテラピー】

 今、香りは医療の分野でも注目されています。と言ってもそれは日本のことで、ドイツではすでに医療の一環として取り入れられ、産後ケア、ベビーマッサージ、月経困難症、更年期障害、不妊症、胃潰瘍などで処方されているようです。

 いわゆる「アロマ外来」という科が日本では婦人科などで最近やっと設置されるようになってきたというのです。

 人間の進化の歴史の中で、旧皮質には様々な香りの情報が記憶されています。好き嫌いの判断に係わる「心理的香りの嗜好」と拒絶するかしないかの判断に係わる「生理的香りの嗜好」です。

 そして、そうした本能的な香りに対する反応の一定の法則がアロマテラピー(芳香療法)の基礎になっているのです。興奮する作用のある香りや、沈静、沈痛、消炎、強壮、抗毒、催淫、殺菌作用など様々な香りが個人的な嗜好とは別に大脳へ働きかけているのです。香りは今、癒しの効果より一歩先へ進歩しているかのようです。

  【香りのサイエンス】
 
 エジプトの女王クレオパトラは、部屋中に香を焚き、その香りで意中の王の心を捉えたといわれています。動植物が出しているフェロモンという分泌物は異性をひきつける働きを持っていますが、古代ギリシャやインド、中国などでは、恋人を魅惑するためそのフェロモンを利用していたのだそうです。

 科学的には、花の香りの中に含まれる成分には性衝動を引き起こすホルモン
「テストロン」に似た物質が含まれていて、それを強調して嗅がせることにより脳でテストロンが分泌されむらむらとしてくるというのです。香りは人の心までも左右するといってもあながち言い過ぎでもないような気がします。

 古来、人々は本能的に香りのパワーを知り、上手に活用してきたのです。ですから、現代では科学的な理解のもと、もっと積極的に利用する価値があるのだと思います。そして、明日への意欲、気力、体力をパワーアップさせたいと思います。
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