スキンシップ

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スキンシップ

   

スキンシップの効用

 
  欧米諸国の人々と違い、ことスキンシップに関しては日本人の苦手としているところ。最近の若い男女は、人前で手をつないでも平気と言うことが多くなったかもしれませんが、少し前まではとても恥ずかしくてできないことでした。

昔から日本人は「恥の文化」を標榜していて、恥ずかしいことをするべきでないという教えが広く行き渡っていたと思うのです。しかし、最近は何が恥ずかしいことなのかが随分と曖昧になってきているような気がします。ですから人目を憚らず手をつないだり腕を組んだり堂々とスキンシップを見せ付けられるとこちらの方が赤面するばかりです。

 しかし、なぜ人は手をつなぐのかということに立ち返ってみると、手と手を取り合っていることで大きな安心感があるからだと思うのです。

実は、手をつなぎ楽しそうに歩くカップルを見ると、うらやましいと思う部分も結構あるわけです。スキンシップをとることで安心感が得られるということを本能的に知っているからでしょうね。

誰しも生まれた頃は毎日がスキンシップに包まれた生活だったでしょうからね。
それが如何に人の心を和ませるかということを身をもって記憶しているのです。

 実は、スキンシップが人間の生死まで左右するということを実証した実験データがあります。それは、第二次世界大戦直後のスイスで、心理学者ルネ・スピッツにより行われたということです。内容は、戦争で孤児になった55人の乳児を当時最高の設備を整えた施設に入れ、よく訓練された保母や看護婦によって管理育成したのです。その際、人口乳の哺乳だけは抱かないようにして行われました。つまり、人間的なスキンシップを無しにしたのです。

その結果、27人が2年以内に病気で死亡し、残った子も17人が成人前に死んでしまいました。11人は成人後も生き続けましたが、その多くには知的障害や情緒障害がみられたと言われます。哺乳時に親の手がしっかりと子を抱き、母と子の顔が間近にあることがどれだけ子に安心感を与え豊かな人間性を育み病気を退ける力をもたらすのかをこの実験は示しています。

 スキンシップが癒しの効果を持っているというのは、乳幼児の頃の愛情に包まれた体験によって頭より身体の方が知っていると言ってもいいでしょう。

あるアンケート調査の結果を見てみると、「夫婦円満の秘訣は」という問いの答えとして第8位にあがっていたのがスキンシップでした。これを多いと見るか少ないと見るかは意見が分かれるところでしょうが、スキンシップの効用を評価しているという意味では説得力のある結果だと思います。

ちなみにスキンシップの極みであるセックスを答えにあげた人は第7位だったようです。どんなに喧嘩してもスキンシップがあればお互いに癒されるということが、評価者のコメントでも証明されていました。

 ただし、スキンシップがいくら癒し効果があると言っても、めったやたらにタッチしたり求めたりするのは怪しまれますからそこは十分気をつけなければなりません。あくまでも合意の上に成り立つのがスキンシップですから。

 また、スキンシップと言っても必ずしも相手が人間でなくてもよいわけで、お気に入りのペットやぬいぐるみだって十分に疲れた心を癒してくれるに違いありません。

 自分にとってどんなスキンシップが一番しっくりくるか探してみることも大事でしょう。
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